BLOG

ブログ
works

BLOG

ブログ

【岐阜 注文住宅 ナフサショック】建材の値上げで家づくりはどう変わる?これから建てる人が知っておきたいこと

2026/09/02

2026年の春から、住宅業界で「ナフサショック」という言葉をよく聞くようになりました。
断熱材や配管、壁紙、接着剤といった建材が値上がりし、一部では受注が一時止まるなど、家づくりの現場にも影響が出ています。

「今から家を建てても大丈夫なのか」「もう少し待った方がよいのか」と不安に感じている方も多いと思います。
この記事では、ナフサショックで何が起きているのか、注文住宅の費用と工期にどう影響するのか、そしてこれから岐阜で家を建てる方が今できる備えを、順番に整理します。

目次

結論:値上げは「待てば戻る」とは限らない。仕様を早く決めることが一番の備え

ナフサショックとは?なぜ住宅の建材に影響するのか

値上がりしている建材と、家づくりの費用への影響

費用だけではない、工期と納期への影響

これから建てる人が今できる5つの備え

性能を落とさない家づくりが、結果的に家計を守る

まとめ:情報を正しく知り、決める時期と順番を工夫する

よくある質問(FAQ)

結論:値上げは「待てば戻る」とは限らない。仕様を早く決めることが一番の備え

ダイニングテーブルで住宅の仕様書と図面を確認している様子先に結論をお伝えします。
ナフサショックによる建材の値上げは、原料の価格が落ち着いても、製品の価格にはすぐに反映されません。
そのため「しばらく待てば元の価格に戻る」と考えて計画を止めるのは、必ずしも得策ではありません。

これから家を建てる方にとって大切なのは、次の3つです。

  • 石油由来の建材を使う部分(断熱・配管・内装・設備)の仕様を、早めに決める
  • 見積もりに「いつ時点の価格か」「値上がりした場合どうなるか」が書かれているか確認する
  • 工期に余裕を持ったスケジュールを組む

家の性能を下げて費用を合わせるのではなく、決める順番と時期を工夫することで、影響を小さくすることができます。

ナフサショックとは?なぜ住宅の建材に影響するのか

石油化学コンビナートの夕景ナフサは、原油を精製するときに取り出される液体で、プラスチックや合成ゴム、塗料、接着剤などの原料になります。
2026年2月末、中東情勢の悪化でホルムズ海峡が事実上封鎖され、原油とナフサの輸入が大きく落ち込みました。
日本はナフサの多くを中東に頼っていたため、国内の石油化学工場が減産を迫られ、原料不足と価格の高騰が一気に広がりました。これが「ナフサショック」です。

住宅には、ナフサを原料とする建材がたくさん使われています。

  • 断熱材(発泡プラスチック系の断熱材)
  • 給排水の配管(塩ビ管)、電線の被覆
  • 壁紙(ビニールクロス)、クッションフロア、床材の表面材
  • 接着剤、塗料、防水シート、コーキング材
  • 樹脂サッシ、ユニットバスやキッチンなどの樹脂部品

6月には停戦の合意があり、受注を止めていた住宅設備も順次再開しましたが、価格は高い水準のまま推移しています。

ナフサは「目に見えない原料」なので、家づくりへの影響が分かりにくいのが特徴です。
完成した家の中では、壁の中の断熱材、床下の配管、壁紙の裏の接着剤など、普段は見えない場所に多く使われています。
そのため、見積もりの項目名だけを見ても、どこに影響が出ているのかが分かりにくいことがあります。

値上がりしている建材と、家づくりの費用への影響

資材置き場に積まれた塩ビ管と断熱材2026年の春以降、各メーカーから値上げの発表が相次ぎました。
報道や業界の情報を整理すると、目安は次のとおりです。

  • 発泡プラスチック系の断熱材約40%の値上げを発表したメーカーが複数
  • 壁紙・床材などの内装材約20〜30%の値上げ
  • 塩ビ管追加の値上げと出荷の調整
  • 石膏ボード約20%の値上げ(ナフサとは別に、原料や運賃の高騰による)

一方で、コンクリートやガラスなど石油を使わない資材は、ナフサの影響を直接は受けていません。
つまり、家全体が一律に何割も上がるわけではなく、石油由来の建材を多く使う部分ほど上がると考えると分かりやすくなります。

試算の一例として、断熱材の値上げだけで新築1棟あたり50万円前後のコスト増になるという見方があります。
内装材や設備の値上げが重なると、それ以上になる可能性もあります。
実際の影響は、家の大きさや仕様、契約の時期によって大きく変わるため、必ず見積もりで確認してください。

費用だけではない、工期と納期への影響

壁掛けカレンダーと工程表が置かれた机ナフサショックで見落とされやすいのが、工期への影響です。
4月には大手住宅設備メーカーがユニットバスの新規受注を一時停止し、「設備が入らないので引き渡しが延びる」という事態が各地で起きました。
接着剤や配管が手に入りにくく、工事が止まった現場もあったと報じられています。

受注が再開した今も、次のような点には注意が必要です。

  • 特定の色・品番の設備や内装材は、納期が通常より長くなることがある
  • 一つの部材が遅れると、その後の工程(内装・設備の取り付け)がまとめて後ろにずれる
  • 引き渡しの時期が、今の住まいの退去・お子さまの入学・住宅ローンの実行時期と連動している

入居したい時期が決まっている方は、逆算して少し早めに計画を進めることをおすすめします。

工期が延びると、仮住まいの家賃や、住宅ローンの「つなぎ」の利息など、建物以外の費用が増えることもあります。
今の住まいの退去日は、引き渡しの日程が確定してから決めるなど、余裕を持った段取りを組んでおきましょう。

これから建てる人が今できる5つの備え

打ち合わせ用のチェックリストとペンナフサショックの中でも、家づくりの進め方を工夫することで影響を小さくできます。

① 仕様は「石油由来の部分」から先に決める
断熱材・サッシ・ユニットバス・キッチン・床材・壁紙など、値上がりや納期の影響を受けやすい部分を先に決めると、発注を早められます。

② 見積もりの「有効期限」と「価格の基準日」を確認する
いつ時点の価格で出された見積もりなのか、値上がりした場合にどう扱うのかを、契約前に確認しておきましょう。

③ 代わりの品番・メーカーを決めておく
第一希望が入りにくい場合に備えて、同じ性能の候補をあらかじめ決めておくと、工期の遅れを防げます。

④ 性能は下げない
費用を合わせるために断熱や気密を下げると、住んでからの光熱費で取り返せなくなります。削るなら、後から変えられる部分(外構・照明・カーテンなど)からが基本です。

⑤ スケジュールに余裕を持つ
入居希望の時期から逆算し、1〜2か月の余裕を見ておくと安心です。

性能を落とさない家づくりが、結果的に家計を守る

冬の日差しが差し込む暖かなリビング建材が値上がりすると、「断熱材のグレードを下げればその分安くなるのでは」と考えたくなります。
しかし、断熱や気密は建てた後に足すことが難しい部分です。

ナフサショックは、建材だけでなく電気・ガスなどのエネルギー価格にも影響します。
光熱費が上がる時代ほど、冷暖房に頼りすぎない高性能な家の価値は大きくなります。

岐阜工務店では、C値0.2c㎡/㎡以下の高気密、Ua値0.46w/㎡k以下の高断熱、熱交換換気システム、Low-E複層ガラスと高性能樹脂サッシを標準としています。
さらに、耐震等級3設計と全棟の構造計算で、構造の安全性も確かめています。
建材価格が動く時期でも、こうした「見えない性能」は削らずに、間取りや仕様の工夫で予算を整えるご提案をしています。

たとえば、冬の暖房の効き方は、断熱と気密の性能で大きく変わります。
建材の値上がりは一度きりですが、光熱費は住み続けるかぎり毎月かかります。
短い目で見た「建てるときの費用」だけでなく、長い目で見た「住んでからの費用」もあわせて比べることが大切です。

まとめ:情報を正しく知り、決める時期と順番を工夫する

完成した木の家の外観と青空この記事の要点を整理します。

  • ナフサショックは、2026年2月末の中東情勢悪化で原料のナフサが不足し、石油由来の建材が値上がりした現象
  • 上がっているのは断熱材・配管・内装材・設備など。コンクリートやガラスは大きく動いていない
  • 費用だけでなく、納期の遅れによる工期への影響にも注意が必要
  • 備えは「仕様を早く決める」「見積もりの基準日を確認する」「代わりの候補を持つ」「性能は下げない」「余裕のある日程」

建材の価格は、これからも動く可能性があります。
だからこそ、最新の状況を知っている施工会社と早めに相談し、ご家族の予算と入居時期に合った進め方を一緒に考えることが大切です。
岐阜工務店では、資金計画や仕様の決め方のご相談も個別相談で承っています。お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

ナフサショックとは何ですか?

2026年2月末の中東情勢の悪化でホルムズ海峡が事実上封鎖され、プラスチックや塗料の原料となるナフサが不足・高騰した現象です。
断熱材や配管、壁紙など、石油由来の住宅建材の値上げや納期の遅れにつながっています。

ナフサショックで家の建築費はどれくらい上がりますか?

家の大きさや仕様によって異なります。断熱材の値上げだけで1棟あたり50万円前後という試算があり、内装材や設備の値上げが重なるとそれ以上になることもあります。
正確な金額は、最新の見積もりで確認してください。

値上げが落ち着くまで家づくりを待った方がよいですか?

原料価格が下がっても、製品価格に反映されるまでには時間がかかります。待つことで家賃や金利の負担が増える場合もあるため、一律に「待つ方が得」とは言えません。
ご家族の入居希望時期と資金計画をふまえて判断することをおすすめします。

費用を抑えるために断熱材を減らしてもよいですか?

おすすめしません。断熱や気密は建てた後に足すことが難しく、光熱費や快適性に長く影響します。
調整するなら、外構・照明・カーテンなど後から変えられる部分から検討するのが基本です。

契約後に建材が値上がりしたら、追加費用はかかりますか?

契約書の内容によります。値上がりした場合の扱いが契約書や約款にどう書かれているかを、契約前に必ず確認してください。

岐阜工務店ではナフサショックの影響について相談できますか?

はい。仕様の決め方や発注の時期、スケジュールの組み方も含めて個別相談で承っています。
羽島市江吉良のモデルハウスでは、高気密・高断熱の住まいの快適さを実際の空間で確かめていただけます。

あわせて読みたい

参考資料
ナフサ危機は去ったのか サプライチェーン強靭化から読む石油化学の今後(MONOist)
ナフサショックで住宅価格はさらに上がる?これから家を買う人が知るべき影響と備え(リクルート)
<社説>ナフサ供給不足 事態沈静化に向け注力を(熊本日日新聞)
ナフサショック建材値上げ最新版2026|確定・予測まとめ
※制度や価格は改定されることがあります。最新の情報は各公式サイトや施工会社にご確認ください。

CONTACT

お問い合わせ

ご相談・ご質問等ございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。