BLOG

ブログ
works

BLOG

ブログ

【岐阜 防災住宅】停電・断水でも自宅で過ごせる「在宅避難」できる家の条件

2026/09/16

大きな地震や台風、大雨のとき、まず思い浮かぶのは「避難所へ行く」ことかもしれません。
しかし、家が壊れておらず、浸水の危険もない場合は、住み慣れた自宅で過ごす「在宅避難」が、家族にとって負担の少ない選択になります。

在宅避難ができるかどうかは、建てる時点の家の性能と備えで大きく変わります。
この記事では、在宅避難できる家に必要な条件を「構造」「室温」「電気」「水」「備蓄」に分けて整理し、岐阜で家を建てるときに確認したいポイントを紹介します。

目次

結論:在宅避難できる家は「壊れない」「寒くない・暑くない」「電気と水が少しある」

在宅避難とは?避難所との違いと、選べる条件

条件①:地震に強い構造(耐震等級3と構造計算)

条件②:停電しても室温を保てる断熱・気密

条件③:電気と水を少しでも確保する

条件④:備蓄と収納の計画を間取りに組み込む

まとめ:防災は「設備」より先に「家そのもの」で決まる

よくある質問(FAQ)

結論:在宅避難できる家は「壊れない」「寒くない・暑くない」「電気と水が少しある」

明るく落ち着いたリビングでくつろげる住まい先に結論をお伝えします。
災害のあとも自宅で過ごせる家には、次の3つがそろっています。

  • 壊れない大きな地震や強い風で、住み続けられなくなるほどの被害を受けない構造
  • 寒くない・暑くない停電でエアコンが止まっても、室温が急に下がったり上がったりしない断熱と気密
  • 電気と水が少しある太陽光や蓄電池、備蓄の水で、最低限の生活を数日つなげる

このうち「構造」と「断熱・気密」は、建てた後に足すことが難しい部分です。
家づくりの段階で決めておくことが、確実な防災の土台になります。

在宅避難とは?避難所との違いと、選べる条件

住宅街と遠くに見える山並み在宅避難とは、災害のあとに自宅の安全が確認できた場合に、避難所へ移らず自宅で生活を続けることです。
避難所はたくさんの人が一緒に過ごすため、プライバシーの確保や、小さなお子さま・高齢のご家族・ペットとの生活が難しくなることがあります。

ただし、在宅避難を選べるのは、次のような条件がそろっているときです。

  • 建物に大きな損傷がなく、余震でも倒れる心配がない
  • 浸水や土砂災害の危険がある区域ではない、または危険が迫っていない
  • 家の中で安全に過ごせる場所がある

羽島市や岐阜市など木曽川・長良川に近い地域では、大雨のときの浸水にも注意が必要です。
お住まいの地域のハザードマップを確認し、「地震のときは在宅避難、大雨で危険が迫ったら早めに避難」のように、災害の種類ごとに行動を決めておくことが大切です。

条件①:地震に強い構造(耐震等級3と構造計算)

木造住宅の柱と梁、構造用面材が見える建築中の様子在宅避難の前提は、地震のあとも家に住み続けられることです。
建築基準法の基準は「倒れないための最低限」であり、大きな地震のあとに補修なしで住み続けられることまでは約束していません。

そこで目安になるのが、住宅性能表示制度の耐震等級です。
耐震等級3は、建築基準法で想定する地震の1.5倍の力に耐えられる強さとされています。

また、耐震等級の確かさは、どのように計算したかでも変わります。
2階建ての木造住宅は、法律上は詳しい構造計算をしなくても建てられますが、柱や梁、基礎の一つひとつまで確かめる「許容応力度計算」を行うと、より根拠のある設計になります。

岐阜工務店では、耐震等級3設計・耐風等級2設計を標準とし、全棟で構造計算を行っています。
構造用耐力面材とベタ基礎、第三者機関による検査も組み合わせ、地震や台風のあとも住み続けられる家を目指しています。

なお、岐阜県では南海トラフ地震による揺れも想定されています。
大きな地震は、いつ起きるかを予測することができません。
家づくりの段階で構造の強さを確かめておくことは、在宅避難の前提になるだけでなく、家族の命を守ることにも直結します。

条件②:停電しても室温を保てる断熱・気密

冬の朝、結露のない窓から光が差し込む室内停電でエアコンが止まったとき、家の中の温度がどれくらい保てるかは、断熱と気密の性能で大きく変わります。

断熱性能が低い家では、冬の夜に室温がどんどん下がり、夏は日中に室内が高温になります。
災害時は体調を崩しやすく、熱中症や低体温、ヒートショックのリスクも高くなります。

高気密・高断熱の家は、一度暖めたり冷やしたりした空気が逃げにくいため、冷暖房が止まっても室温の変化がゆるやかです。
日射を取り込む窓の配置(パッシブデザイン)を組み合わせると、冬の日中は太陽の熱で室温を上げることもできます。

岐阜工務店では、C値0.2c㎡/㎡以下の気密施工と、Ua値0.46w/㎡k以下の断熱性能を標準とし、Low-E複層ガラスと高性能樹脂サッシで窓からの熱の出入りを抑えています。

エアコンが使えない状況でも、家の中に「比較的過ごしやすい部屋」があると、家族が集まって過ごすことができます。
日当たりのよいリビングや、窓が少なく温度が安定しやすい部屋など、非常時にどこで過ごすかを家族で決めておくと安心です。

条件③:電気と水を少しでも確保する

屋根の太陽光パネルと住宅の外観電気と水が少しでも使えると、在宅避難の負担は大きく減ります。

電気の備え

  • 太陽光発電停電時に「自立運転」に切り替えると、日中は専用コンセントから電気が使えます
  • 蓄電池昼間の電気をためて、夜も冷蔵庫や照明、スマートフォンの充電などに使えます
  • V2H電気自動車のバッテリーを家の電源として使えます

停電時にどの部屋のどのコンセントが使えるかは、設計の段階で決まります。
冷蔵庫・照明・通信機器など、止まると困るものを家族で話し合っておきましょう。

水の備え

  • 飲料水は1人1日3リットルが目安。最低3日分、できれば1週間分
  • ヒートポンプ給湯機などの貯湯タンクのお湯は、非常時に生活用水として取り出せる機種がある
  • トイレは断水すると流せない。携帯トイレを1人1日5回程度を目安に備える

電気の備えは、一度にすべてそろえる必要はありません。
新築時に太陽光と、将来の蓄電池やV2Hのための配線・設置場所だけを用意しておき、設備は後から追加するという考え方もあります。
後から追加しやすいように、設計の段階で相談しておきましょう。

条件④:備蓄と収納の計画を間取りに組み込む

パントリーに整理された水や保存食備蓄は、食料と飲料水を最低3日分、できれば1週間分そろえることがすすめられています。
家族4人で1週間分となると、水だけでも80リットル以上になり、置き場所に困ることが少なくありません。

そこで、家づくりの段階で備蓄のための収納を考えておくと安心です。

  • キッチン横のパントリー普段使いの食品を多めに買い、使った分を買い足す「ローリングストック」がしやすい
  • 玄関の土間収納水のケースや携帯トイレ、防災リュックをまとめて置ける
  • 1階と2階に分けて備える浸水の心配がある地域では、2階にも水や食料を置いておく

収納計画全体の考え方は、当ブログの「新築で後悔しない収納計画のコツ」の記事もあわせてご覧ください。

まとめ:防災は「設備」より先に「家そのもの」で決まる

晴れた日の木の家と庭この記事の要点を整理します。

  • 在宅避難は、家が無事で浸水などの危険がないときに選べる。災害の種類ごとに行動を決めておく
  • 前提になるのは、地震のあとも住み続けられる構造(耐震等級3と構造計算)
  • 停電時の暮らしやすさは、断熱と気密で大きく変わる
  • 太陽光・蓄電池・V2Hと、水・トイレの備え、備蓄のための収納を組み合わせる

防災のための設備は後から追加できますが、構造と断熱・気密は建てた後に変えることが難しい部分です。
岐阜工務店では、耐震等級3設計と全棟構造計算、高気密・高断熱を標準とし、災害のあとも安心して暮らせる家づくりをご提案しています。
羽島市江吉良のモデルハウスでは、V2Hを備えたビルトインガレージも実際にご覧いただけます。

よくある質問(FAQ)

在宅避難とは何ですか?

災害のあと、自宅の安全が確認できた場合に、避難所へ移らず自宅で生活を続けることです。
浸水や土砂災害の危険があるときは、ためらわず避難してください。

在宅避難に必要な備蓄はどれくらいですか?

食料と飲料水は最低3日分、できれば1週間分が目安です。飲料水は1人1日3リットルを目安に備えます。
携帯トイレや照明、モバイルバッテリーもあわせて用意しておきましょう。

耐震等級3なら地震のあとも住み続けられますか?

耐震等級3は、建築基準法の基準の1.5倍の地震力に耐えられる強さで、大きな地震のあとも住み続けられる可能性が高くなります。
ただし地盤や地震の規模によっても変わるため、被災後は建物の状態を確認してから過ごしてください。

停電したとき、太陽光発電があれば電気は使えますか?

多くの機種では、停電時に自立運転に切り替えることで、日中に専用コンセントから電気を使えます。
夜も使いたい場合は、蓄電池やV2Hがあると安心です。

高気密・高断熱の家は、停電時に何が違いますか?

冷暖房が止まっても、室温の変化がゆるやかになります。
冬の寒さや夏の暑さによる体調不良のリスクを抑えやすくなります。

岐阜工務店では防災を考えた家づくりの相談ができますか?

はい。構造や断熱の性能に加えて、停電時に使うコンセントの位置や備蓄のための収納計画もご相談いただけます。
個別相談・モデルハウス見学は完全予約制で承っています。

あわせて読みたい

参考資料
できることから始めよう!防災対策 第3回 備蓄(内閣府 防災情報のページ)
災害に備えて備蓄品を準備しましょう(文京区)
長良川 洪水浸水想定区域図(国土交通省 中部地方整備局 木曽川下流河川事務所)
※制度や価格は改定されることがあります。最新の情報は各公式サイトや施工会社にご確認ください。

CONTACT

お問い合わせ

ご相談・ご質問等ございましたら、
どうぞお気軽にお問い合わせください。